悩みと祈りが似ている件について

コラム

悩みと祈りが似ている件について

悩みの答えが見つかる三つのコツ 悩みの本質とはいったいなんだろうか?

By 岩田洋治

悩みと祈りが似ている件について

いま悩んでいることはあるだろうか?

 

冒頭からそのように尋ねるのは、きっと多くの人が、悩みの一つや二つは必ず抱えているだろうと思うからだ。全く悩みのない人など、そうはいないだろう。

 

お金に関すること、人間関係、あるいは健康に関すること。この3つのどれかで悩むことが多いけれど、それ以外にもいろいろとあるだろう。例えば、やりたいことが見つからないというのも、立派な悩みだ。

 

 

悩みについて最近思うことがある。

 

それは、悩みと祈りが、似ているということだなぜなら、悩んでいることの答えは、必ずと言っていいほど、なんらかの形で示されるからだ。そのように感じているのは、きっと私だけではないと思う。

 

そんなバカなことはない。そう思う人もいると思う。いや、むしろそう思う人にこそ確認して欲しい。実際のところどうなのかを。

 

 

とは言うものの、経験上コツのようなものがあるとは思うので、まずはそれをお伝えしたい。

 

まず第一に、答えは自分が期待しているような形ではやってこないということだ。例えばお金のことで悩んでいるとしよう。そのような時に、臨時の収入が入ってきたとか、新しい契約が決まったとか、そのような誰でもわかるような答えだけを期待しないことだ。

 

実は、悩みの本質は、答えが見えないことではない。そうではなく、自分の動きが止まってしまうことにある。悩みを抱えながらでも一歩を踏み出すことさえできていれば、その先に何か答えは見えてくる。

 

だから、悩みによってすっかり動きが止まっていた時に、また動いていこうと思えるような何かと出会ったならば、あなたの悩みは答えられているのだ。あなたは力が戻ってきたように感じるだろう。その力で動いていけばいい。

 

 

二つ目のコツは、悩みの中に埋没しないことだ。悩みに埋没すると、どんなヒントがやってきても見えなくなる。チャンスの神が前髪だけなのかどうかはさておき、なにかに気づくにはある程度のエネルギーが必要だ。それを全て悩みに費やしていては、なにが来ても気づけなくなる。自分の悩み以外のことには、まったく無関心な状態となるからだ。その気持ちはよく分かる。しかし、少し顔をあげて周りを見ることを忘れてはならない。ヒントはいろんなところからやってくるからだ。

 

 

三つ目は、答えが示されたと思えば、それを疑うことなく行動することだ。一旦は悩みの床をたたんで、歩き始めなければならない。答えが示されているのに、まだ自信がないからとじっとしているのは、最も良くない。動いてみて違ったならば、またやり直せばいい。とにかく、受け取った答えは、必ず試してみることだ。

 

 

悩みに埋没することなく、また、それを見ないようにしたり、誤魔化したりすることもなく、自分の中に持ち続けてみよう。すると、それが祈りと同じような働きをすることに、きっと気づくと思う。

 

 

まずは試してみて欲しい。

岩田洋治

この記事を書いたのは:岩田洋治

1964年生まれ
1987年 北海道大学工学部卒
1989年 同大学修士課程修了
      同年外資系メーカーに入社
      国内および海外にて研究開発者として勤務
1998年 同社を退社、行動科学研究所に加わる
2019年 行動科学研究所所長に就任

PEP個人セッション、リーダーシップラボ、PEP企業研修などを通して、個人や組織のエンパワーメントをサポート。

関連するコラム Columns

コラム一覧はこちら

各種お申し込みはこちらから