深い自己対話と内面の情報共有を通じて強くなる組織
受講生:株式会社太洋社代表取締役社長 金貴如様
インタビュアー:岩田尚子
組織のエンパワーメントは内面の情報共有から
インタビュー後記
「なぜ 弱さを見せ合える組織が強いのか」ロバート・キーガン著
に述べられている内容を思い出す大洋社さんの事例です。
「実は、組織に属しているほとんどの人が、本来の仕事とは別の『もう一つの仕事』に精を出している。お金ももらえないのに、その仕事はいたる所で発生している。駆け引きをし、欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。自分を隠すことにいそしんでいるのだ。思うに、組織でこれほど無駄を生んでいる要素はほかにない。」
大抵の組織はそれぞれが弱さを隠すために多大なエネルギーを使い、価値あることにエネルギーを費やせていないと言います。
それに対して、大洋社さんはリーダーシップラボを通じて、変容マップを使った自己対話を一人一人が取り組み、それを共有している組織であり、とても心理的安全性の高い場が作られていると感じました。
つまり、弱さを隠すためにエネルギーを使う必要がないのです。
大洋社さんの強みは、トップである金貴如さんご自身が、どこまでも自らの内面の課題に真摯に向き合い、臆することなく、その影も光も的確な言語で表現し続けるトップランナーでおられることです。
その姿を見て、リーダーの皆さんが同じく、それぞれの成長目標を阻む内面の課題を明確にし、共に向き合うことで、個人と組織の新たな力を呼び覚ますエンパワーメントのプロセスにしておられます。