『エネルギー、癒し、そして意識』 第23号 ==================== 2003/09/03
癒し
行動科学研究所: 岩田 洋治
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皆さん、こんにちは
『癒しと変化とは、まったく同じひとつのもの、というのが真理なのだ。両方と
も同じエネルギーでできているし、自分の生き方のなかの、どんな行動パターン
やものの見方を変える必要があるのかよく考えないで、病の癒しを求めることは
できないのである。』
キャロリン・メイス著「チャクラで生きる」(サンマーク出版)より引用
癒しと変化をまったく同じ一つのものであるとするキャロリンの洞察は、実に見
事なものです。私たちはともすれば、「もう変わろうとしなくてもよい」という
ことを、癒しと考えているのではないでしょうか?
「あなたはあなたのままで素晴らしい」。このような表現からは、自分の生き方
の中にある行動パターンやものの見方を変える必要を、感じることは難しいで
しょう。この言葉が間違っているということではありません。確かに存在の深み
において、私たちはそのままで素晴らしいのです。しかしながら、パーソナリ
ティーのレベルにおいては、私たちは変わっていかなければならない点を多く抱
えた存在だということも真理なのです。
私たちの魂は、どこかでちゃんとそのことを知っています。そこでもし、「私は
もう変わらなくてもよいのだ。私はこのままでよいのだ。」との幻想を生きよう
としても、必ずいつか停滞感やいらだちが生まれてくるのです。あるいは、気持
ちを振り出しに戻すような、外的な出来事が起こるかも知れません。
私たちは、誰もが直感力を持っています。私たちの内にある直感は、なにかがお
かしいということを正確に感じ取って、停滞感やいらだちの形で、私たちにその
ことを伝えてくれます。ところが多くの場合、このようなとき、私たちは周りを
責め始めるのです。
直感が教えてくれていることは、自分の中にある行動パターンやものの見方を変
える必要です。しかし私たちの口から出てくるのは、「私がどんなに頑張って
も、理解してもらえない」、「私は受け入れられていない」、「もうこれはどん
なにやっても無理」...。周りを責めることばかりなのです。
これらから一体何が見えてくるでしょうか?それは、変化に対する恐れです。こ
の恐れは元型としての深さを持っているので、例えば幽霊を恐れるというような
分かりやすい恐れとは異なります。変化に対する恐れは、自分の内面をしっか
り、じっくり掘り下げていった時に、初めて見えてくるものなのです。それまで
は、自分の中にそのような恐れがあるということにさえ、全く気が付きません。
なんと、私たちは「癒し」を恐れているのです。これは実に馬鹿げたこととして
聞こえますが、本当のことです。下手して癒されてしまうと、もうこんないい加
減な生き方は出来なくなると、どこかで思っているのです。もう逃げてばかりは
出来なくなる、もう人のせいには出来なくなるのです。これは恐ろしいことでは
ないですか?
癒しの中にあるもう一つの幻想は、「癒されてしまうと他人を必要としなくなる
から、一人ぽっちで生きていくことになる」というものです。「あなたがいなけ
れば生きていけない」という歌によく見かけるテーマは、癒される恐れが表現さ
れたものと考えることが出来ます。本当は、あなたがいなくても生きていけるパ
ワーを持っているのです。しかしながら、そのように癒されることは、全く望ま
しいことではないのです。少なくとも、これでは演歌にはならないのです。
このことには、もう少し説明を加えないと誤解を生むでしょう。実は、他を必要
としなくても生きていけるだけのエネルギーを内に獲得した時に、初めて相手と
の豊かな関係が実現していくというパラドックスがあるのです。
他を必要としなくても生きていけるとは、他の助けがなかったとしても、自分の
魂の課題に一人で向かい合っていけるということです。つまり、繰り返しになり
ますが、自分の課題を自分自身で引き受けていける強さを持った時に、相手とも
成熟した関係を創っていけるのです。
「あなたがいなければ」は、お互いが同じことを言っている間はうまくいくで
しょうし、このようなときも大切だと思います。しかしこれは永遠には続きませ
ん。私たちの魂は常に成長を望んでいるからです。いつかの時点で、どちらかが
そのことに気が付きます。関係が、人生が、停滞してくるのです。それは、新し
い場所へ一歩を踏み出しなさいという、直感からのサインです。
問題が起こるのは、一方が新しい場所へ歩み出そうとし、一方がそれを拒むとき
です。拒む方は、相手が自分からはなれていくように感じるでしょう。そして、
そのことと向かい合っていくには、自分も他を必要としなくても生きていけるだ
けのエネルギーを、内に獲得していかなければならないのです。ここで癒しに対
する恐れが出てきます。
変化を拒む方は、新しい場所へ歩んでいこうとする自分のパートナーを、力で押
さえようとするかもしれません。あるいは、それがどれほど間違ったことなの
か、なんとか説得しようとするかもしれません。例えば、それは単なるわがまま
に過ぎないだとか...。何とか食い止めなければならないのは、相手が、そして
ついには自分までもが、癒されることです。
結婚の中にある潜在的な願いは、相手との関係を通して互いが成長していくこと
なのですが、いざ成長する場面を目の当たりにすると、私たちはそれを恐れるの
です。
ここに書かれているような癒しは、一般に世の中で考えられているものとずいぶ
ん感じが違うかもしれません。よくある癒しとは、外から与えられるものであ
り、私の内面の変化を要求しないものです。これらの心地よさも、場合によって
いいものだなとは思います。しかし、それは癒しが持っている本当の力ではない
のです。
癒しということが、なかなかその本来の意味においてとらえられないことにも、
もしかすると私たちの潜在的な恐れが影響しているのかもしれません。
【近況報告】
1. 「八街こどもクリニック」で、PEPサロンを予定しております。PEPサロンに
ついてはホームページに詳しく紹介されておりますので、御覧の上、ご興味のあ
る方はご連絡下さい。
http://members.jcom.home.ne.jp/ibs
PEPサロンが目指しているのは、自分で自分をもっと知る為の、もっとケアして
いく為の、またもっと癒していく為の、「新しい視点」を豊富に提供することで
す。学んだことが生涯役に立っていくような、そのようなPEPサロンにしていけ
ればと考えております。
2. 今日から1週間ほど、アメリカに勉強しに行ってきます。今回はフロリダの
クリアーウォーターというところで、ベルルースの Guided Imagery を学びま
す。
3. 来年3月に、滋賀県志賀町に引っ越しをします。志賀町では、人の内面をサ
ポートしていくNPOを立ち上げることを計画中です。
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行動科学研究所
副所長 岩田 洋治
E-mail:
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