フランスパンを焼く

私は喜寿パンフランスパンを薪オーブンで焼きます。

ガスや電気のオーブンは、全てデジタルで設定・処理できる極めて便利で利便性の高い装置です。これはこれで役には立ちますが、第3フェーズ原人にはいつも興味がわく代物ではありません。

 

薪オーブンで焼き上げるフランスパンは、水の温度、量、湿度環境、発酵時の温度と時間、最終発酵時の指蝕感覚、薪オーブンの火力の調整、焼成の行程を見てオーブン内でパンの位置を変える、など細かい、うるさい、めんどくさい意識集中を要求します。

そして何よりも、美味しいアツアツのフランスパンが出来上がり、皆で喜んでいただいているイメージなどなど、私の全ての五感と直感意識を全開でことにあたらないと、美しく格別に美味しいフランスパンはできないのです。

最も魅力的なのは、フランスパンの生地が4回にわたって発酵していく行程が目撃できるところです。

形状のみならず、中味から、香りから変化・生成していく。これは例外なく感動のモーメントです。

 

image1フランスパンの生成は、私達人間の成長を考える上で、最高のメタファー(例えばの話 事例 比喩)の一つであると私は考えます。

成熟し、成長し、多様な適応力を身につけている人は、人生のさまざまな状況下で発酵し続け、鍛造され続け、熟成してこられたに違いありません。

これを「努力」の一言で言い切るのはあまりにも単純すぎます。

 

うっとおしい、じゃまくさい、めんどくさいなど、アーキタイプの闇に勇気をもって降りてゆき、そこでの闇や影に溶解することなく、光の領域に戻ってくる。

そんな時人は、美しく稼ぎ、たくましくつながり、美味しいフランスパンを仲間と味わう第3フェーズ原人特性の一つを生きています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です