細胞の時間 「先祖帰りか、孤立か、もしくは第三フェーズへの”融合”に向かうのか」

再び記憶に関する課題が私の内面で立ち上がってきました。

少し前、正にほんの少し前には、七つの海を制していたあの英国。欧米に並べ、欧米に学べ、と何はともあれ、欧米を手本とし、欧米をあがめ、欧米に追いつくべく全身全霊で取り組んできた日本と私。それが今、どうなっているの!?何、このざまは?!

今つくづく思うこと。それは過去を、いやもっと正確には、自分の記憶をどう取り扱うか、ということで、人は、そして組織は、どうにでもなる、ということです。

過去の栄光と言っても、実にその中身の殆どは、所有とコントロールが主軸である男性社会原理の闇がもたらしたものです。その記憶としての栄光は中身は空っぽの張り子の虎。それが国民投票で一国の半数を占める民意があったとしても、それは数字とは関係なく、やはり中身は空っぽの張ぼての虎である現実は変わりません。

張り子の虎が「本物の虎」として変性するためには、男性社会権威中心の構造に、全く異質のエネルギー、女性性とのまぐあいが必須の条件となります。それも成長の過程で、人であれ組織であれ、時間の経過と共にそこから一抜けて、孤立・自立のフェーズに入る。それもある特異点にくるとデフォルトが起こり、次なるフェーズ、つまり、自立していて尚且つ「つながる」という成熟したフェーズに入ります。

英国の本質的課題は、EUからの離脱か残留かという単純な二者選択方程式ではなく、そこにいてもいなくても、成長し、変容・変異し、新しい関係性の構造を創っていくことがそれです。

メイ首相は、女性であるという本質的であり根源的である「つながり、交わり、調和する」という自らの本能を発揮することなく、自らの本意(分離することなくそこに留まり、そこで成長と変容を実行する事で調和のとれた新しい関係性を構築するとの女性性特有本能)を妥協し、民意という数字に身を売ったのです。これは古い男性社会の価値意識であり、不本意にもその妄想に根ざした記憶に身を任せたのです。

これは英国という外国の話であると同時に、私自身の物語です。内面にある過去の記憶を自分勝手にねつ造し、それを現実としてそこから未来を設計し、だれかれも所有しコントロールしたいという熾烈な隠蔽戦略です。

それはアーキタイプの闇として、色濃く権威化され、所有とコントロールがエンコードされた狡猾にして手の込んだ男性社会原理。冷酷にして残酷、そして知恵や意味が抜け落ちた洗脳戦略がそれなのです。

なんと、これがあの欧米先輩達のシナリオだったのか!これが先輩達の心理的、エネルギー的構造だったのか!あほらしやの鐘(田辺聖子さんの語彙です)が鳴り響きます!

こわばり、哀しみ、疲れ切ったメイ首相の表情には、疲弊した男社会の論理が書き殴られています。今こそ女性性とのまくあいが最優先の時間割。かくいう私にも同じ課題と問いかけがシンクロしています。

英国にいても、日本にいても、世界のどこにいても、この「関係性の成熟」が最も旬な命題であり、「令和」という元号をいただいている私達には、他者や世界に果たすべき役割や責任が地平線上にばりばり立ち顕れてきています。

異質とのまぐあいで発生するプラズマ電磁場。そのエネルギーを使って更なる相手とまぐあい融合し、調和のとれた「新生児」を産み落とす。そして関係者全員がエンパワーしていくというトライアッドの設計図を施工することで、オフになっていた遺伝子はオンになり、どうにもならないと思いこんでいた運命を上書きしていくことが焦眉の急。

これが私達に、そう、この私にとって、一番やるべきこと、やらねばならないこと、そしてやりたいことです!

岩田静治
行動科学研究所