empowered-life

細胞の時間 「のびのびと」

生物は、つねに余裕をもった生活をしている。そしてその余裕を惜し気もなく利用したいものに利用さしている。  (今西錦司)    ◇ ヒガンバナは、花は咲いても実はならない。繁殖は地下茎でおこなう。だから昆虫に受粉を助けても […]

われわれはすべて弱さと過ちからつくりあげられている。われわれの愚行をたがいに宥(ゆる)しあおう。これが自然の第一の掟(おきて)である。ヴォルテール  人はみな「脆弱(ぜいじゃく)で無定見であり、不安と誤謬(ごびゅう)に陥 […]

細胞の時間 「専門家」

あらゆることを勉強して一つのものを完成したというのが、本当の専門家だ三波春夫 鷲田さんのことば 対談「芸・芸能・芸術そして芸人」〈「海燕(かいえん)」1994年1月号〉から。この浪曲師・演歌歌手は読書と交友の範囲が並外れ […]

細胞の時間 「人の輝き」

悩まない人に本当の明るさというのはつかめないと思いますね。三波春夫 鷲田さんのことば 対談「芸・芸能・芸術そして芸人」(「海燕(かいえん)」1994年1月号)から。失意、挫折、転落。人は極限状況にある時こそ微弱な光にも敏 […]

五感の形成はいままでの全世界史の一つの労作である。 (カール・マルクス)    ◇ 例えば音楽も犬には音楽として聞こえない。人間はその素質を音楽という社会的な「富」へと対象化し、その「富」を通してはじめて個人の音楽の感受 […]

細胞の時間 「第1フェーズ:安定と中毒」

「学校へ毎日行くのは、中毒と同じだ」  (佐々木幹郎の父)     ◇ 高校の美術教師だった父は、孫が不登校になっても何も言わなかったと、詩人は言う。詩人が昔、美大を受験しようとした時も、絵が好きならそのための金は他のと […]

細胞の時間 「おおからな笑い」

人はいろいろあるという認識の上に立って、自分が自分である処のものをしっかりとつかまえること  (なだいなだ)      ◇ アイデンティティを確立するとはそういうことだと、精神科医は言う。人は拠(よ)り所が不明になると、 […]

細胞の時間 「錬金術師と1万時間」

決して早回しできないものがある加藤典洋 鷲田 さんのことば 短縮したり圧縮したりできないもの、どうしても省くことができないものが、経験にはある。人生においては暗中模索が続く思春期がそれだと、文芸評論家は言う。作文もそう。 […]